プログラマによるインデックス投資実践記。
2014年 6月に手元にあった 5,000万円をどうしようか考えて、本などを参考に始めた投資について、主に自分用のメモ。
許容できるリスク
もともと無かったようなものなので、あまり固執しない。なくなったら最初に戻っただけ。 とりあえず、1,000万円は手元に残すため、個人国債10年変動に。
後は半分以上減っても平気 → 3σ=50%程度 → σ=17% 程度のリスク許容
(単年なら2σくらい見ておけば良さそうだけど、複数年も考えて3σにしてみた)
ポートフォリオを決めるときに考えたこと
為替リスク
本やブログではあまり考慮されていないように感じる。{円安, 株高}/{円高, 株安}セットで来るのだから、考えなくてもという考え方も分かるけど。一気に来るよりは、リスク分散した方が良いのではないか。
とは言え、日本株や日本債券だけでそれを持ちたくはない。ということで、ヘッジを使うことにした。
円建てとドル建てとを半々にした。
外国債券
外国債券は不要との立場をとる人が多く、専門家もそう言っているので多分そうなんだろう。でも、その論調はヘッジなしを前提に語られている気がした。ヘッジありの外国債券については、良く分からなかった。
ヘッジあり外国債券(シティ世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ・円ベース))と日本債券(NOMURA-BPI総合)を比較すると、リスクが若干高くなるけど、リターンの良いヘッジあり外国債券に魅力を感じた。
日本債券は持たず、外国債券を持つことにした。
ポートフォリオ
2024年1月から
リバランスによる利益確定は、スピードダウン感がするので、出来ない自分。
単純な%ではない気がしてきて、それぞれの資産の時に株の割合(というより株以外の資産の絶対額)を決めるのが良い気がしてきた。と、思って書き下してみたらほぼ1:2の割合だった。
総資産(万円) | 株の資産(万円) | 残りの資産(万円) | 株の割合 |
---|---|---|---|
10,000 | 7,000 | 3,000 | 70% |
12,000 | 8,000 | 4,000 | 66% |
15,000 | 10,000 | 5,000 | 66% |
20,000 | 13,000 | 7,000 | 65% |
30,000 | 20,000 | 10,000 | 66% |
1億円の時に3,000万円を株以外の資産として、1億2千万円になったら株を売却して、4,000万円を株以外の資産にするイメージ。それまでリバランスはしない。株が上昇している時はリバランスというよりも必要な金額を取っておいて残りを株とする作戦か。 株が50%未満になったら、リバランスして50%まで持っていく。 株以外と言っているのは、その中に(外国)債券(ヘッジあり/ヘッジなし)も含めているため。
2023年1月から
- 1億円を目指し、それまでは無リスク資産とリスク資産の調整は行わない。
- 株への積立を年40万円、淡々と行う
- ただし、株 : それ以外(無リスク資産+債券) の株が50%以下になったときは、その割合になるよう株を購入する。
- 1億円を達成したら、株 : それ以外(無リスク資産+債券) の割合が50%になる方向に徐々に調整する。
2021年4月から
無リスク資産 : リスク資産 = 1 : 2
ちょうどこの時点でこの比率になっていたので、これをキープすることにした。
種別 | 名称 | ヘッジ | 割合 |
---|---|---|---|
株 | 全世界株 | 80% | |
債券 | 外国債券 | ✔ | 10% |
外国債券 | 10% |
種別 | 商品名 |
---|---|
全世界株 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
外国債券 | One-たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> |
外国債券 | ニッセイ外国債券インデックスファンド |
こちらも、株 : 債券 = 80 : 20 になっていたので、これをキープすることに。
株 : それ以外(無リスク資産+債券) = 53 : 46 (ほぼ半々)
無リスク資産と株だけにしないのは、暴落時に、ビビって現金入れられないことを想定し、債券売って株を買えるようにもしておきたいから。
円建て : ドル建て = 1 : 9 だけど長期を見越して(円高・円安イーブンになると考えて)気にしないことに。
2014年6月当初
雰囲気で次のような割合にしてみた。
種別 | 名称 | ヘッジ | 割合 |
---|---|---|---|
株 | 国内株 | N/A | 10% |
先進国株 | 30% | ||
先進国株 | ✔ | 20% | |
新興国株 | 10% | ||
債券 | 外国債券 | ✔ | 20% |
外国債券 | 10% |
株 : 債券 = 70 : 30, 円建て: ドル建て = 50 : 50
myindex で入力すると、次の値を得た(ただしヘッジについては入れていない)
- 平均リターン: 8.4%
- リスク: 15.1%
おそらく、ヘッジの分、もう少し、リターンとリスクが下がるのではないかと想像している。許容できるリスク内だし、リターンもまあ悪くなさそうだし、こんなもんかという感じ。
投資信託とETFは手間がかからない投資信託を選んだ。購入した商品は信託報酬が安いものを選んだ。
種別 | 商品名 |
---|---|
国内株 | ニッセイ日経225インデックスファンド |
先進国株 | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
先進国株 | Funds-i 外国株式・為替ヘッジ型 |
新興国株 | eMAXIS新興国株式インデックスファンド |
外国債券 | ニッセイ外国債券インデックスファンド |
外国債券 | Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型 |
積立て方
計画
理屈的には、投資可能な金額4,000万円全部一度に投入した方が、期待値がもっとも高いのは分かっているけど、ビビリなので次のようにしてみた。4,000万円より多い分は、貯金を使うということで。
- 2014年6月: 1,000万円購入
- 2014年6月~2018年6月: 40万円/月、500万円/年 x 4年、計 2,000万円購入
- 2014年1月~2018年12月: 8万円/月、100万円/年 x 5年、計 500万円購入 (NISA)
- 適宜: 500万円 (相場下落時の買い増し用)
何か失敗に気づいたときに引き戻せるようにできるだけ資金投入を遅らせているのがポイントか。
実績
特定口座
- 2014年6月: 1,000万円購入
- 2014年6月~2017年8月: 40万円/月、500万円/年 x 3年3ヵ月、計 1,500万円購入 ← NISAとの合計で3,000万円になって止めた
- 2021年4月~2023年3月: 50万円/月、600万円/年 x 2年、計 1,200万円購入予定 (退職金のうち、1,200万円これに、500万円で国債を購入し、リスク資産 : 無リスク資産 = 2:1とおよそ決めた割合で)
一般NISA
- 2014年1月~2015年12月: 8万円/月、100万円/年 x 2年、計 200万円購入
- 2016年1月~2017年12月: 10万円/月、120万円/年 x 2年、計 240万円購入
つみたてNISA
- 2018年1月~: 3.3万円/月、40万円/年
- 今までの積立額に対して誤差の範囲なので、全て株にした。
- 2018年1月~12月 全海外株式(野村つみたて外国株) 3万円, 日本株(野村つみたて日本株)3.3千円
- 2019年1月~ eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 3.3万円
2024年以降のNISA
- 方針: 早めにNISA枠を埋めることが期待値が高いため、そうする。費用が足りない分は特定の分を売却して埋める(NISA購買以降儲かることを仮定すればその分税金が安くなるため)。
- 2024年~2028年: 1月一括240万円に加え年間120万円、月10万円 (新規分は10万円/月、120万円/年の積立て)
- 購入は、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
- 新規120万円以外の費用(1月一括240万円)は、特定口座の売却で行う。ポートフォリオに近くなるように、国内株、新興国株、先進国株ヘッジ有りの方から売却する。
- 損している先進国債券があれば売却して買い直し、税金を取り戻す。
その他
- 2015年1月 1,500万円 住宅ローン返済
- 意外と団信が高いので
- 2025年1月 340万円 生活費
- 生活費 284万円 + 税金 56万円(含む特定→NISA 240万円分)
- 2025年9月 リバランス 11,247,452円
- 5,000,000円(個人国債) + 5,000,000円(生活費) + 税金 1,247,452円
- メモ: スクリプト
$ R=1.2024; printf "%'0.0f\n" $(echo "10000000 / (1 - ($R/(1+$R))*0.20315)" | bc -l) 11,247,452
ジュニアNISA
計画
相続税対策で、2016年4月から開始。80万円/年は、貯蓄の中から出す。80万円x16年=1,280万円だが、皮算用どおり資金提供や運用がうまく行くか。
- 海外 : 国内 = 55 : 45
- 株 : 債券 = 70 : 30
種別 | 商品名 | 積立額/月 | 割合 |
---|---|---|---|
国内株 | 日経225インデックスe | 1万円 | 15% |
先進国株 | たわらノーロード先進国株式 | 3万円 | 45% |
新興国株 | たわらノーロード新興国株式 | 0.6万円 | 10% |
国内債券 | たわらノーロード国内債券 | 2万円 | 30% |
実績
- 2016年4月~2017年12月: 80万円/年 x 1年9ヵ月, 計 140万円購入
- 2018年1月~ : 40万円/年 x 2人
- こちらも、長期を視野に全て株にした。
- 2018年1月~12月 全海外株式(野村つみたて外国株) 3万円, 日本株(野村つみたて日本株)3.3千円
- 2019年1月~ eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 3.3万円
- 2021年: 40万円/年(1人目の子供), 80万円/年(2人目の子供)
- 2023年で制度が終わり、それ以降は20歳まで非課税で運用出来るようなので、2人目の子供がフルの80万となるように追加
- 1人目は、2016年からのものを一部(40万円程度)ロールオーバーして対応
- 2人目の追加した分は、17歳から3年間、追加投資しないことで帳尻を合わせる予定(早めに投資しておき複利をとる)
- 2021年以降5年経過後にジュニアNISA特定口座に入ったものは、売却後、同じ口座で、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を購入
- 2022年~2023年: 80万円/年 x 2人
- 複利をとるために両方 80万円に
- 2024年以降: 40万円/年 x 2人
- 特定口座に積み立てて、18歳以降のNISAの原資とする。